いつの頃からか、訪れた飲食店の箸袋を失敬(?)して保管するようになりました。数えてみたら居酒屋は勿論ですが、そば屋、中華、焼肉、喫茶レストラン等々130枚ほどありました。

 中には旅行先のお店や今は無きお店の箸袋もあって思い出深く、ひとつひとつに個性があって眺めていて飽きず、つくづく取っといてよかったなぁと感慨にふけっています。最近は箸袋がないお店も多いので、コレクターとしてはオリジナル箸袋があるだけで得した気分になってしまうのです。

 このうち松江市内の居酒屋の箸袋は60枚弱あるので、これから暫くの間はこの中から今まで紹介していないお店をご案内したいと思います。とはいえ一見さんのお店も多いので、今は様子が変わっていたりするかもしれませんがご勘弁を。それではJR松江駅周辺からのスタートです。

 まず始めは駅北口を出て少し西に進んだ高架下にある『ビストロ庵タンドール』。このお店は社会福祉法人が障害者の方の就労支援の為に経営されているそうです。なので、店内に入ると車椅子に乗った女将さんが華麗なタイヤ捌き?でやってきて笑顔で出迎えてくれます。店内はオープンな雰囲気の洋風居酒屋で、地元食材を使った料理も多く提供されています。

 続いては朝日町交差点付近に以前あった『花夜(かや)』。あったあった!と箸袋を眺めて旧懐しました。ですが、店内の様子や料理のことは殆ど、というか全く記憶にございません。今は鍋料理のお店の『赤から』に変わっています。

 お次は同じく朝日町交差点付近にある『満天』。一見チェーン店風の造りですが、中身は地元の居酒屋さんなので安心です。串焼き、揚げ物、焼き物、海鮮等何でもありの人気店です。どこぞのチェーン店のようにしょぼい焼き鳥や、やっつけ仕事のお刺身が出てきた挙句に会計で茫然自失するという心配はありません。

 さてお次は満天のお隣の二階にある『Cafe&BarFRANC』。年寄りがフラット入れる雰囲気ではありませんが、仕事のお付き合いで行ったことがあります。ガレットという料理が売りのようです。洋菓子のガレットとは違って、クレープ生地のやうなものに肉や野菜をのっけてソースがかかったハイカラな食べ物です。オシャレな造りの店内で、やはりナウなヤング?向けだと思われます。(続く)