2024年10月19日 / 最終更新日 : 2024年10月19日 gosuitei 宮森健次 がらがら橋日記 出雲弁のはなし⑥ その子は、これまで件の出雲弁落語を3度高座にかけたが、どの回にもぼくからすれば少々特異と思える反応をいただいている。子ども落語に関わって十数年、お客さんの反応はいくつかに類型化でき、表現は異なっていても、どれかにあては […]
2024年10月13日 / 最終更新日 : 2024年10月13日 gosuitei 宮森健次 がらがら橋日記 出雲弁のはなし⑤ 全編出雲弁落語をともかく一つこしらえて、その子に見せてみようと考え、共通語テキストの翻訳にとりかかった。これが自分でやっていておもしろくてならなかった。これまであまた文章を書いてきたが、ほぼ100パーセント無表情か眉間 […]
2024年9月30日 / 最終更新日 : 2024年9月30日 gosuitei 宮森健次 がらがら橋日記 出雲弁のはなし④ なんだかもったいぶった書き方になってしまったが、ぼくが今少しずつ書きためている出雲弁というのは、子どもたちの落語の台本である。 落語は時代が下るにつれて演芸として洗練され、話も磨かれて、全国どこへ持って行っても評価さ […]
2024年9月22日 / 最終更新日 : 2024年9月22日 gosuitei 宮森健次 がらがら橋日記 出雲弁のはなし③ 奥出雲でお世話になった某氏は、このところ言語研究に余念がない。事の発端は、奥出雲の言葉を集めて記録してほしいという依頼があったからだが、フィールドワークを重ねているうちにのめりこんでいった。というのは、氏の住まう地域だ […]
2024年9月15日 / 最終更新日 : 2024年9月15日 gosuitei 宮森健次 がらがら橋日記 出雲弁のはなし② 出雲弁を意識し始めたのは、小学生の時だった。祖父母から親戚、両親もかなりの使い手だったが、ぼくが飽かずおもしろく思ったのは『出雲の方言』(漢東種一郎著)という一冊の本だった。出版年がちょうどぼくの生まれ年である。ここ数 […]
2024年9月9日 / 最終更新日 : 2024年9月9日 gosuitei 宮森健次 がらがら橋日記 出雲弁の話 1 子どものころは、毎年盆正月は母の実家に行って何日か泊まるのが恒例だった。藁葺き屋根の典型的な百姓家で、風呂と便所は外にあった。障子戸を開けると土間が広がり、右手に座敷があった。土間は裏口まで続いており、突き当たりにかまど […]
2024年8月25日 / 最終更新日 : 2024年8月25日 gosuitei 宮森健次 がらがら橋日記 お返し 先月、コロナ患者急増のニュースが流れ始めたころにしっかり罹った。発熱、味覚障害、蕁麻疹、執拗な倦怠感など聞いていた症状を一通りさらうような半月を過ごした。しばらく稽古を休んだが、再開した矢先に今度は稽古場のサ高住に感染 […]
2024年8月3日 / 最終更新日 : 2024年8月3日 gosuitei 宮森健次 がらがら橋日記 高座名② 高座に一人で上がり、お客様に相対して何かしら話す。同種の表現は世に数多あるのだろうが、それを極限までシンプルにしたものが落語だと思う。長い時間をかけて洗練されていった話を聞かせるのが基本ではあるが、それがすべてではない […]
2024年7月28日 / 最終更新日 : 2024年7月28日 gosuitei 宮森健次 がらがら橋日記 高座名① 落語家の芸名を高座名という。うちの塾なら本名で高座に上がっても差し支えないが、やはり高座名を名乗るというだけでスイッチが入る。だから、落語教室に入ると決まったら、真っ先に考えるのは高座名である。プロの落語家だと、名付け […]
2024年7月15日 / 最終更新日 : 2024年7月15日 gosuitei 宮森健次 がらがら橋日記 稽古場 3 松江と出雲で史上最大雨量を観測した日、早々と一日家で過ごすことに決める。というか、どうせ用事のない日だったから、冷蔵庫の中のもので食べると決めれば出かける必要はなくなるので、雨はあんまり関係ない。ぼんやりと現行稽古 […]