2020年5月9日 / 最終更新日 : 2020年5月9日 gosuitei 宮森健次 がらがら橋日記 連休と読書 読書好きの職員から声をかけられた。「この連休、さあ読むぞと思っていたのに読めないんです。」 ぼくは借りる派だが、彼女は買う派で、話題の新刊本を購入しては、読後の感想とともに回してくれる。大変ありがたい存在である。 外出 […]
2020年5月3日 / 最終更新日 : 2020年5月3日 gosuitei 宮森健次 がらがら橋日記 鬼ごっこ 暖かくなるにつれて、どん底に思えた心身の不調からも抜け出したようだ。漠然とは思っていたが、加齢に伴うあれやこれやは、我が身に降りかかってようやく他人事でなくなってくる。 秋、大仕事が終わったと思った途端に腕が上がらなく […]
2020年4月26日 / 最終更新日 : 2020年4月26日 gosuitei 宮森健次 がらがら橋日記 いつもと違う朝 休校と同時に職員の在宅勤務が始まった。完全に在宅とできないのは、事務仕事が通常通りなのに加え、やむを得ぬ事情がある場合に限り、と念を押して預かる児童がいるからだ。交代でその子たちの見守りをしているので、職員に一定の出勤 […]
2020年4月18日 / 最終更新日 : 2020年4月18日 gosuitei 宮森健次 がらがら橋日記 電話の向こうで(2) 鳴り止まぬ電話を朝から夕方まで受け続ける。たまにパタッと止まるときがあって、一息入れたり、別の仕事に取りかかったりするが、どこかでゴングでも鳴っているのかまたひっきりなしにかかってくる。これも仕事と割り切るけれど、退職 […]
2020年4月12日 / 最終更新日 : 2020年4月12日 gosuitei 宮森健次 がらがら橋日記 電話の向こうで こんなことがあると、何でもかんでも「これまでどおり」でやってきたんだよなあ、と改めて気づく。新型コロナウイルスのことだ。 これまでとまるっきり違う四月になった。いつもだったらあれもこれもと出かけさせられる研修だの連絡会 […]
2020年3月15日 / 最終更新日 : 2020年3月15日 gosuitei 宮森健次 がらがら橋日記 一人旅(4) 「ふとんさ、敷いてやれ。」 お爺さんがお婆さんに言う。「いや、寝袋持っていますから。大丈夫です。」 まだ、人の好意に甘えることに慣れていない十八歳だ。軒先貸してもらって雨さえしのげればいい、と言ったのは嘘じゃない、食事も […]
2020年3月8日 / 最終更新日 : 2020年3月8日 gosuitei 宮森健次 がらがら橋日記 一人旅(3) エンジンをかけないまま、オロフレ峠の長い長い坂を下りていく。「原付だけんね。一時間走ったら休ませちゃらんと。」 七千円を購入したとき、バイク屋のオヤジさんが言っていた。まったくそんな気遣いをせず、ずっと走り通しだったこ […]
2020年3月1日 / 最終更新日 : 2020年3月1日 gosuitei 宮森健次 がらがら橋日記 一人旅(2) いくらなんでもあんまりだろう、なんでこんな目に遭わなくっちゃいけないのだ、といわば怒りに駆られて自転車を購入した。一人旅を決行するために、七千円でバイクを買った四十年前と同じように。 あのとき必要だった冒険が、今また必 […]
2020年2月23日 / 最終更新日 : 2020年2月23日 gosuitei 宮森健次 がらがら橋日記 一人旅 高校を卒業した春休みにバイクで一人旅することを思いついた。ようやく学校が終わったという解放感をこんな形で収めないと体のむずむずが止まらないのだった。 近所のバイク屋で最安の中古を買った。七千円だった。新聞配達のアルバイ […]
2020年2月8日 / 最終更新日 : 2020年2月8日 gosuitei 宮森健次 がらがら橋日記 再任用 K君とはす向かいで飲んだ。彼は、中学校の校長をしている。同学年であるゆえに、ずっと前から知ってはいるのだが、それほど親しかったわけではなく、これまであいさつを交わす程度だった。必要があってしばらく込み入った話をしていた […]