2025年8月31日 / 最終更新日 : 2025年9月2日 gosuitei 宮森健次 座付きの雑記 15 堀川ゆうれい船② 骨の髄まで公務員体質になっているため、なかなか営利を追うという発想に焦点が合わない。遊覧船を一回運航するのにも経費がかかる、言われるままほいほいと練習なんぞに付き合えるか、というのも考えてみたら当たり前のこと。まして、 […]
2025年8月25日 / 最終更新日 : 2025年8月25日 gosuitei 宮森健次 座付きの雑記 14 堀川ゆうれい船① 堀川ゆうれい船は、こども噺家が1隻につき2人乗り込む。添乗員として保護者、企画会社員がそれぞれ1名乗船し、残りが客席となる。定員が12名(こどもは2人でおとな1名)の小型遊覧船だから、満席になったとしても客数は10名に […]
2025年8月2日 / 最終更新日 : 2025年8月2日 gosuitei 宮森健次 座付きの雑記 13 隠岐にて 2 隠岐の暮らしは制約が大きい。わずか3日暮らして何が分かる、と言われたらそれまでだが、30年の時を経て、改めて感じたのは、制約は大きくなりこそすれ、ちっとも減じていない、ということだ。ことに時間と移動のそれを本土の感覚で […]
2025年7月27日 / 最終更新日 : 2025年7月27日 gosuitei 宮森健次 座付きの雑記 12 隠岐にて じりじりと首筋を焦がす強烈な日差しが気温をぐんぐん上げて、日本海に囲まれた隠岐の島といえども35度を超える猛暑日が続く。ぼくが隠岐の島で暮らしたのはもう30年も前になる。そこで四度の夏を経たのだが、こんな常軌を逸した暑 […]
2025年7月21日 / 最終更新日 : 2025年7月21日 gosuitei 宮森健次 座付きの雑記 11 開塾二年 ある冒険家が「このまま行けば遭難する、というのはわかる。でも、どこで引き返せばよいかはわからない」と何かに書いていた。ずいぶん前に読んだが、この言葉が強く心に残っていて、時々浮かんでくる。遭難を一つの比喩として読めば、 […]
2025年7月14日 / 最終更新日 : 2025年7月14日 gosuitei 宮森健次 座付きの雑記 10 鳥取のおばけに松江のゆうれい、というのを時折耳にするのだが、調子がよくて好きだ。よく言えば、どちらも落ち着いた情緒ある町だが、お世辞にも活気あふれるとは言えないので、くすんだところを突き抜けて冥界に達すると、活気が見ら […]
2025年6月29日 / 最終更新日 : 2025年6月29日 gosuitei 宮森健次 座付きの雑記 9 世阿弥 新聞の取材を受けた。変わった塾を記事にしているという。前にテレビでも同じことを言われた。 新聞やテレビの取材はだいたい引き受けることにしている。無料で宣伝してもらえるのに加えて、インタビューを受けていると、自分の考え […]
2025年6月22日 / 最終更新日 : 2025年6月22日 gosuitei 宮森健次 座付の雑記 8 本の始末 今にしてみればどうかしていたというほかないが、就職してから20年あまり、私の趣味は読書ならぬ買書だった。読書もしていたがそれに追いつかぬ量の書籍を購入していた。給料をもらう前は、買いたい本をどう我慢するかに悩んでいたの […]
2025年6月14日 / 最終更新日 : 2025年6月14日 gosuitei 宮森健次 座付きの雑記 7 転失気 落語に「転失気」という噺がある。物知りと自他共に認める和尚さんが腹の病気になった。往診に来た医者に「転失気はございましたか」と聞かれたが「てんしき」が何かがわからない。聞けばよいものを物知りだという高名が邪魔をする。適 […]
2025年6月8日 / 最終更新日 : 2025年6月8日 gosuitei 宮森健次 座付きの雑記 6 小林如泥 これを読まれるころには、会期は終わっているかもしれないが、現在松江歴史館にて「その技神のごとし 小林如泥」が開催中である。松江藩お抱えの指物師小林如泥の仕事をこれほどまとまって目にすることはなかなかない。 ぼくも見に […]