2024年11月17日 / 最終更新日 : 2024年11月17日 gosuitei 宮森健次 がらがら橋日記 馴染む サ高住での稽古も4か月が過ぎた。何度も直に顔を合わせていると自ずと化学変化が起きるものだ。入居者の年齢層は90歳前後、子どもたちとは80年を隔てる。 ぼくが物心ついたときには、曾祖父母は父方母方ともに物故していたから […]
2024年11月2日 / 最終更新日 : 2024年11月2日 gosuitei 宮森健次 がらがら橋日記 9千円 山仲間で用瀬アルプスに登った。もちがせ、と読む。流し雛で有名な鳥取市用瀬町にある。洗足山、おおなる山、三角山と連なっているその稜線を歩く。いちばん高い洗足山が標高743メートルに過ぎないので舐めてかかっていたら、アップ […]
2024年10月27日 / 最終更新日 : 2024年10月27日 gosuitei 宮森健次 がらがら橋日記 にわか寄席 とある自治会が2度目の寄席に呼んでくれた。前回とても評判がよかった、と聞いていたので、会場に入って用意された座席を見たとき、そのあまりの少なさに意表を突かれる思いがした。初回ならともかく2回目のこれは激減が明らかで、前 […]
2024年10月19日 / 最終更新日 : 2024年10月19日 gosuitei 宮森健次 がらがら橋日記 出雲弁のはなし⑥ その子は、これまで件の出雲弁落語を3度高座にかけたが、どの回にもぼくからすれば少々特異と思える反応をいただいている。子ども落語に関わって十数年、お客さんの反応はいくつかに類型化でき、表現は異なっていても、どれかにあては […]
2024年10月13日 / 最終更新日 : 2024年10月13日 gosuitei 宮森健次 がらがら橋日記 出雲弁のはなし⑤ 全編出雲弁落語をともかく一つこしらえて、その子に見せてみようと考え、共通語テキストの翻訳にとりかかった。これが自分でやっていておもしろくてならなかった。これまであまた文章を書いてきたが、ほぼ100パーセント無表情か眉間 […]
2024年9月30日 / 最終更新日 : 2024年9月30日 gosuitei 宮森健次 がらがら橋日記 出雲弁のはなし④ なんだかもったいぶった書き方になってしまったが、ぼくが今少しずつ書きためている出雲弁というのは、子どもたちの落語の台本である。 落語は時代が下るにつれて演芸として洗練され、話も磨かれて、全国どこへ持って行っても評価さ […]
2024年9月22日 / 最終更新日 : 2024年9月22日 gosuitei 宮森健次 がらがら橋日記 出雲弁のはなし③ 奥出雲でお世話になった某氏は、このところ言語研究に余念がない。事の発端は、奥出雲の言葉を集めて記録してほしいという依頼があったからだが、フィールドワークを重ねているうちにのめりこんでいった。というのは、氏の住まう地域だ […]
2024年9月15日 / 最終更新日 : 2024年9月15日 gosuitei 宮森健次 がらがら橋日記 出雲弁のはなし② 出雲弁を意識し始めたのは、小学生の時だった。祖父母から親戚、両親もかなりの使い手だったが、ぼくが飽かずおもしろく思ったのは『出雲の方言』(漢東種一郎著)という一冊の本だった。出版年がちょうどぼくの生まれ年である。ここ数 […]
2024年9月9日 / 最終更新日 : 2024年9月9日 gosuitei 宮森健次 がらがら橋日記 出雲弁の話 1 子どものころは、毎年盆正月は母の実家に行って何日か泊まるのが恒例だった。藁葺き屋根の典型的な百姓家で、風呂と便所は外にあった。障子戸を開けると土間が広がり、右手に座敷があった。土間は裏口まで続いており、突き当たりにかまど […]
2024年8月25日 / 最終更新日 : 2024年8月25日 gosuitei 宮森健次 がらがら橋日記 お返し 先月、コロナ患者急増のニュースが流れ始めたころにしっかり罹った。発熱、味覚障害、蕁麻疹、執拗な倦怠感など聞いていた症状を一通りさらうような半月を過ごした。しばらく稽古を休んだが、再開した矢先に今度は稽古場のサ高住に感染 […]