座付きの雑記 23 三人会ごあいさつ
本日(11月15日)は、「こども落語三人会&音楽」にお運びいただきまことにありがとうございます。
この夏、隠岐の皆さまの厚いご支援のもと、二回にわたり「こども落語in島後」を開催いたしました。こどもたちが「隠岐のお客様はよく笑ってくださる」と言うとおり、どこの会場もとても温かな雰囲気で、間で楽しんだ海遊びやバーベキューなどの思い出とともに、どの子にとっても忘れがたい大切な地として心に刻まれたようです。
さて、図らずも隠岐公演には大きなサプライズが用意されておりました。八月の五箇公演を見に来ていた現隠岐あらめが「わたしも落語をやってみたい」と入塾することになったのです。これまで試みていなかったというだけで、遠隔地であっても稽古の方法はいくらもあります。隠岐あらめの参加は、結果的に教室生同士が動画を送り合ってアドバイスするという新たな学び合いにもつながりました。
隠岐あらめは、これまで四度、本土に来る機会を利用して松江、出雲のお寺や公民館、図書館などで高座に上がっています。いずこにおいても年齢を聞いて驚くほかない歯切れのよい口調と多彩な表情で喝采を浴びました。そして今回、ついに本拠地隠岐にてお披露目となりました。
実現に至ったのは、本日ともに寄席を務める活塾亭あーとの計らいによります。先月県民会館中ホールに満員のお客様を集め、チャリティライブを大成功させた彼女が、ご褒美に求めたのが隠岐の再訪でした。ならばこの機会に隠岐あらめと落語会を、というのも自然な流れ。隠岐の島町図書館の全面的な協力を得て、とんとん拍子に話がまとまりました。史上最年少?の呼び声高い活塾亭青二才も加わっての三人会。どうぞ最後までお楽しみください。そして、隠岐の子隠岐あらめに、さらにこども落語に、今後とも関心をお寄せいただけましたなら、これほどありがたくうれしいことはありません。
隠岐に行くことはできないので、「ごあいさつに代えて」としてパンフに載せた一文である。図書館始まって以来の大入りだったそうだ。

