専業ババ奮闘記その2 コロナ感染⑥

 

 私たち一家、そして娘一家を襲ったコロナウイルスは、その後夏に第七波、冬に第8波を引き起こした。それが、今のところは落ち着いている。先日、武道館の更衣室で道着に着替えていると、高校生らしき二人が、「ねえ、コロナ何回罹った?」「2回」「うちも2回」と、大きな声で話していた。コロナの感染が始まった頃には考えられない会話だ。5月には、2類から5類に引き下げられるコロナウイルス感染症、まだ連日死亡者が出、これからどんな変異種が出てくるか分からない。侮ることなく付き合わねばならないだろう。

 さて、専業ババ奮闘記(その2)も、新型コロナウイルス感染症が世界中に広がり、島根でも感染者が出た頃に始まって丸3年。書き始めた頃の約1年前の出来事から記し、今に追いついた時点で終わろうと思いながら続けたが、いつまで経っても追い付かない。コロナが落ち着いたところで、一旦終わりにしようと思う。

 専業ババはというと、寛大がもうすぐ春休みになり、保育園を育了する実歩が4月1日から半日児童クラブ慣らしをすることになるということで、3月末から4月初旬までは、孫たちと過ごすことが多くなる。寛大と過ごしていた土曜日には、実歩も加わる。寛大とは、足湯に行ったり、自転車に乗れるようになってからは宍道湖畔まで出かけたり、家の中ではレゴや粘土などをしたりしてきた。実歩は寛大と違う遊び方だから、二人相手にどうやって過ごそうか。まずはお弁当作りをしてお花見にでも行こうかな。

 2月中、度々熱を出して預かった宗矢は、一緒に居る時間が多かったからか、「ババ大好きだよ」と言ってくれる。これが、いつまで続いてくれるだろうか。

 ということで、専業ババはこの先もしばらくは奮闘するわけだが、果たして(その3)はいつ書けるだろうか。いや、寛大も4月から3年生、すでに手に負えない場面が出てきている。そのうち、ババなど相手にしなくなるだろう。実歩だって、小学校に上がれば、友だちがよくなっていくに違いない。(その3)は来ないかもしれない。でも、そうでなければならないのかもしれない。(終わり)