専業ババ奮闘記その2 迫りくるコロナ③

 

 寛大の学年閉鎖、実歩のクラスの閉鎖と続き、県内のコロナ感染者数は100人を下回る日もあれば、超える日もある中、3回目のワクチン接種日がやってきた。2回目に発熱と倦怠感があったことを話すと、問診をしてくれた医師が、「お気の毒ですが」を二度も繰り返し、「同じような症状が出るでしょう。でも、一日半以内に収まりますから」と言われた。

 接種した次の日の朝、今回は大丈夫かなという感じだったのが、脚の関節の痛みから始まり、熱も出だした。前回ほどではないものの、38度まで上がり、やはりだるくて、2回目同様、トイレに立った際に用事をし、また横になるという一日を過ごした。数日後、寛大と実歩がワクチン接種を受けたとのことだが、二人とも、熱が出たりだるかったりといった症状は出なかったようだ。

 学校は春休みに入り、感染者がまた増えだした。4月1日が163人、次の日が150人と、1月の大寒前後頃(21日に191人)並みに増えてきている。

 寛大は、平日は児童クラブ、土曜日はうちで預かるということで、二日には夫が玉湯に迎えに行った。気温は低いけど好天だったので近くの公園まで遊びに行く。元気なもので、寛大は上着なしでバッタの遊具に乗ったり、滑り台をしたり。私は寒くてたまらないので、寛大の近くを歩き回っていた。帰りに、「ババ、ヨモギ採って、ヨモギパンを作ろうよ」と言うので、犬のオシッコがかかっていないような高いところを探してヨモギを摘んだ。帰ってから、寛大をジジに預け、ヨモギの始末をし、ほかの材料と一緒にパン焼き機にセット、それから昼食の準備にかかる。陽の当たる仏間に運び、暖かな部屋でお昼ご飯を食べた。

 春休み中、何度か歩いて寛大を児童クラブまで送り、休み最後の土曜日は玉湯に行った。この日は夏日に近い好天で、寛大は自転車練習を兼ね、近くの公園に行く。実歩はお母さんとケンパ、宗矢は私と「もういいかい」とかくれんぼもどき。途中クモを見つけ、家に帰ってからも、「クモがおったがあ」を繰り返した。普通に会話ができるようになってきている。

この日の感染者数は152人。週が明けると新学期が始まる。感染の爆発がおきやしないか心配だ。