がらがら橋日記 里みちこさんのメール
高尾小学校の子ども落語「にこにこ寄席」が再開する。発表の場を失ったまま四か月を過ごしたが、8月9日ようやくの再始動である。同じ知らせを受けた大阪の詩人里みちこさんから次のメールが届いた。馴染みのない方には解説を要するが紙幅の都合で割愛する。私一人で読むにはもったいないのでご本人の了解を得て転載させていただく。
『切分の季節』
みなさん!落語のお礼にまぁるいケーキをよくくださるのです。が、ぼくたち、子供は七人。
「七」つに分けるのは難しいんですよ。なんたって、360度を7で割ったら、ええと…、ええと…前のあなた助けてくださいよぉ?(参加者の誰かが)
「51度余り3です!」
となるてぇと、目分量ではうまく分けられない。どうしても大きい小さいができてしまう。あっちのほうが大きい…、と横目で見ながら食べるのは切ないものがあります。だからでしょうか。「七」と「刀」で「切」の漢字ですね。漢字は、よくできてますね。
一人増えて「八」人で分けるってえのは易しいんです。だって、半分の半分の半分で、目分量で切りやすいでしょ!「八」と「刀」で「分」という漢字になってますね。
みなさん❗来年春には一人増えるんですよ。「児童」ではなく「爺童」です。高尾小学校で落語を始めた宮森健次先生は、定年後高尾小学校の落語爺童になります❗
なぁんの珍しくはありません。15年前には、奥出雲の三澤小学校には、58歳の「婆童」、つまり婆さん児童が小学校3年生として、ランドセル背負って通った前例があるんですから。
で、来月8月9日の落語最後には、オロフレしながら、宮森健次先生のごあいさつ❗
新しい世界に「 。」
コロナ・ルネッサンスを願い、「七」のパーツ入りの漢字「慮り」を、お馬さんに乗ってパカパカ想像力を遊ばせてみました。
まったく新しい「楽語」「落ちない・学楽語」が誕生するといいですね。」
さて、あいさつを求められた。返歌でお許しを。
爺童に出る幕なしと心得よ分かちがたきの七こそ尊し
婆童さんこと里みちこさん、申し訳ありません。