人生の誰彼 30 高齢者マーク
正確には『高齢運転者標識』と呼ぶのだそうです。以前はもみじマーク、現在は四つ葉マークといわれる高齢のドライバーが車に貼り付けている、あのお馴染みのペッタンコのことです。
では具体的にどのような方達がこの標識を貼り付ける必要のある対象になるかというと「自動車免許を受けている人で70歳以上の人は、加齢に伴って生ずる身体機能の低下が自動車の運転に影響を及ぼすおそれがあるときには、普通自動車の前面と後面の両方に高齢者マークをつけて運転するように努めなければならない(道路交通法第71条の5第3項等)とされています。」と警視庁のHPには記されています。つまりは70歳以上の方の努力義務なのだそうです。一時期、75歳以上のドライバーには高齢者マークの表示を義務化(罰則あり)する動きもあったようですが、反発が強くて今のところは猶予されている状態のようです。
さて、脈絡も無く何故にこんな話を始めたのかというと、実は私今年65歳になるのですが既に高齢者マークをつけて車を運転しているからなのです。つけ始めたきっかけは昨年の夏、高速道路を利用して神戸まで行ったときのこと。その頃あきらかに体力と判断能力の低下を自覚していたので、高速道路上でも周りの車に迷惑をかけない程度のマイペースで運転がしたいと考えたからでした。つまり高齢者マークをその免罪符代わりにしようとしたのです。
けどここで問題となるのが70歳以下で高齢者マークをつけることが違反になるか否か。調べるとグレーではありますが表示すること自体は法令違反にはならないことがわかったので、オートバックスで四つ葉マークを購入して車に貼り付けて神戸へ向いました。逆になめられて煽られたりしたら怖いなとも思ったのですが杞憂に終り、運転能力に見合った快適なドライブができたのです。
それ以来、毎日の通勤でもマークをつけて安全運転を心がけています。けど先日の積雪の朝、渋滞して動かない交差点に無理矢理突っ込んで周りにご迷惑をお掛けしました。老害は免許返納しろ!と思われたかもしれません、御免なさい。
とは言え、高齢者マークをつけた車に対する配慮を欠いた運転は罰則の対象になるので私の行為はフェアとはいえないでしょう。ですが、そもそも高齢運転者の定義が65歳以上なのですから、年寄りには違いないだろうと勝手に思ってます。