専業ババ奮闘記その2 コロナ感染①

 

 長男が御殿場に帰った翌朝からのどが痛んだ。その前から夫ものどの痛みを訴えている。二男のがうつったのだろうか。その日は何とか畑仕事もこなしたが、夜中にはのどの痛みで何度も目を覚まし、熱も出だした。翌日は玉湯に子守の手伝いに行くつもりで安静にしていたものの、38度を超えるとさすがに子守をする自信がなく、変なウイルスだったら孫たちにうつしてもいけないので、娘に連絡を入れる。すると、娘も同じく熱を出したとのこと。私に替わり、夫に玉湯に行ってもらうことにした。

 翌日、熱は37度台に下がり、前日ほど難儀ではなかったが、またひどくなるといけないので、点訳をしては休憩し、洗濯物を畳んでは休みして過ごす。連休後半は寝連休かとため息をついていると、「忠ちゃんの仕事が早く終わったみたい」と言って、夕方5時前に夫が帰って来た。その夜は、息子から遅くなると連絡が入ったので、夫と二人で夕食を摂る。

 大型連休が終わり、息子は出勤、娘や孫たちもそれぞれ仕事や学校、保育園だ。植えたばかりの苗が気になるけど、今一つ調子がはっきりしないので、畑の水やりは夫に頼んだ。少しずつ身体慣らしもしなければと、午後は郵便局まで歩き、帰りに食料を買い込む。そして、夕食準備をしていると、夫が二階から降りてきて、「栄理子から電話があってな。コロナに感染したから、代わりに保育園の迎えに行ってだって」とのこと。しばらくして息子が帰ってきて、その話をすると、「参ったなあ」と頭を抱える。無理もない。連休前、RSだか何だか分からないウイルスに感染して高熱を出し、数日休んでそのまま連休に入っている。夫が濃厚接触者となるので職場に連絡を入れなければならない。二階に上がって電話をした息子が台所に顔を出し、「明日から自宅待機だわ」と言って、また二階へ戻っていった。

 その夜は、夫と息子はそれぞれ自分の部屋で、私は台所でと、別々に夕食を摂る。娘から電話が入り、「家はもちろん全員検査受けるけど、お父さんも濃厚接触者になるから明日検査を受けるよう保健所から連絡があった」とのこと。昨夜は夫と一緒に食事をしている。もし夫が陽性だったら…。連休明け早々、えらいことになった。