専業ババ奮闘記その2 迫りくるコロナ⑥

 

 週末も微熱が続き、週が明けても下がらないようなら預かると言っていた実歩は、月曜日の朝に平熱に戻ったとのこと。一応病院で診てもらってから保育園に連れて行くと言う。

 我が家周辺のコロナ騒ぎもこれで何とか落ち着いたと思っていたところ、火曜日の朝台所に降りると、お茶がすっかり無くなっている。夜中に息子が39度を超える熱を出し、お茶を飲みつくしていたのだ。職場に連絡をすると、すぐに抗体検査を受けるよう言われたと赤い顔で話す。当然私と夫も濃厚接触者ということで外には出られない。かかりつけ医で診察をしてもらい抗体検査キットをもらって帰った息子は、炬燵にはまっていびきをかいていた。何とか昼食を摂り、「だるくていけん」と頓服を飲んでまた横になる。午後2時に検体を持って行くことになっているのに、自力で運転できそうにないと言うので、私の運転で息子を運んだ。以前ホテル宍道湖があったところの向かい側、看護学校の駐車場に検査場があり、車の窓を開けて検体を手渡す。帰って自分の部屋のベッドで横になっていた息子は、4時前に「陰性だって」と降りて来た。食欲はあり、夕食はいつものように食べたもののいたく難儀そうで、夜中に部屋を覗くと、バスタオルを抱えたままびっしり汗をかいていた。

 翌朝は夫が同じかかりつけ医での受診日だったので、息子のことを聞くと、「コロナではない、RSウイルスのような強烈なウイルスに感染したんでしょうかね」と言われたとのことだ。RSウイルスといえば、実歩が乳児の頃に罹り、何日も高熱が続いたことがあったやっかいなウイルスだ。息子はその日は終日部屋のベッドの上で過ごしていた。夕食後、「微熱になったから、明日は仕事に行くわ」と言っていたが、職場からはもう一日休むよう言われたとのこと。明日休めば、大型連休に入る。

 連休初日には長男が帰ってくる。娘からは5月2日は児童クラブがお休みで、自分は仕事だから寛大を預かってくれと頼まれている。連休も何かと忙しくなりそうだ。息子はコロナ陰性で済んだけど、長男が他県から帰ってくることだし、感染対策は厳重にしなくては。