専業ババ奮闘記その2 迫りくるコロナ⑤

 

 保育園の方は、実歩が火曜日から、宗矢は水曜日から登園再開となった。月曜日は娘が休みを取るけど火曜日までは休めないというので、宗矢を一日預かることに。

 火曜日は娘の誕生日で、昨年から、夕ご飯を作り、それをプレゼントにしている。今年は何にしようかと考え、豚の角煮と茶碗蒸し、白和え、それと、もらったばかりの筍の木の芽和え、煮物、酢の物を添えることにする。当日は宗矢の面倒をみないといけないので、前日にあらかた作っておいた。

 火曜日の朝、娘が宗矢を連れて来た。いつも一緒に保育園に行く実歩が車に乗ったままで、自分だけ降りることになるので泣きはしないかと心配していたが、大丈夫だった。

 仏間で少し遊んでから庭へ出た。宗矢は草取りが大好きだ。一緒に草を抜いてくれ、助かった。その後、ニャンを探しに歩くがなかなか見つからず、空き地に生えた草に無数にたかるアブラムシを追ったりつぶしたり。結構な時間、外を歩きまわり、その間はほぼしゃべりっぱなし。おしゃべりできるのが楽しくて仕方ないようだ。

 暖かい仏間でジジと3人で昼食。宗矢は大好きなミートボールをつつき、野菜も煮物も残さず食べた。午後は犬を見に行き、帰りにおんぶをしてやると、家に着くまでに眠ってしまった。夕方娘が時間給をとって、寛大と実歩を新型コロナウイルスのワクチン接種に連れて行き、帰った頃にようやく目を覚ました。娘の車に誕生プレゼントのおかず一式を乗せる。ついに娘も大台に乗り、いいお母ちゃんになったものだと、走り出す車を見送った。

 ワクチン接種の後、翌日の夜になって実歩が高熱を出したと連絡が入り、今度は実歩を預かることになる。夫が迎えに行き、連れ帰ってきた実歩は、見た目は元気だ。私の副反応の時のような倦怠感はないようで、トランプやウノをして普通に過ごした。昼食後、実歩の身体がやけに熱いなと思って測ると39度を超えている。熱冷まシートを替え、頓服を飲ませた。翌日来た際も熱はまだ38度台だが元気で、いつもと変わらず遊んだ。私は24時間でピタッと副反応は収まったが、実歩の熱は数日続いた。