専業ババ奮闘記その2 迫りくるコロナ④
心配は的中。新学期が始まった週の水曜日の夜、娘から連絡が入った。保育園の関係者が感染し、今週いっぱい園はお休みとのことだ。「明日、明後日休みを取ったけど、宗矢がいると、買い物も出来んけん、明後日来てくれん」と言うので金曜日に玉湯へ。玄関では宗矢が迎えてくれた。靴を脱いで上がると、「あなあいちょうよ」と宗矢。見ると、確かに靴下の踵の横に直径5ミリほどの穴が空いていた。
しばらく家の中で遊び、雨が上がるのを待って、実歩、宗矢を連れて娘と四人で散歩に出る。寛大の通学路を歩き、旧小学校横から神社を回って山道を下る途中、山肌に白いものが見えた。近づくと、ギンリョウソウだ。図鑑では腐植土の上に生える腐生植物との説明があり、不潔で不気味なイメージだったが、実際に目にすると、透き通ったタツノオトシゴのようなその姿は、神社の近くにあるせいもあってか、何か神聖な感じさえした。
帰って昼食。明日、3人を我が家であずかるので、昼食はチキンライスをと考えていたら、先を越された。明日のメニューを考え直さねばと思いながら、チキンライスを頬張り、カボチャのスープに口をつける。
翌日は、出勤前に娘が子どもたちを置きに来る。暖かい仏間に連れていき、まずは「のんのんちゃん」拝み。寛大と実歩が線香に火をつけ、宗矢が鐘をたたく。その後、寛大はブロック、実歩は私が描いた絵の色塗り、宗矢は型はめやはめ板を。
10時を過ぎると、バッタの公園に3人を連れていく。宗矢はあれだけ喜んでいた滑り台を怖がるようになっていた。怖さが分かるようになってきたのかな。
帰って昼食。作っておいた親子丼を3人とも喜んで食べた。昼食後、宗矢をトイレに連れていき、おしっこが出ると、すかさず宗矢が「おっかあ」と言う。上手にできたことをお母さんに伝えてくれということだろう。
宗矢を寝かせた後は、寛大、実歩とトランプにウノ。寛大が抜けてブロックをし始めると、夫が代わりに入る。おやつの後、また公園に行って帰ると、忠ちゃんが、筍を袋に一杯詰めて迎えに来た。明日は、子守はない代わりに、朝から筍の始末だ。