専業ババ奮闘記その2 迫りくるコロナ②

 

 寛大の学年閉鎖が解けると、今度は実歩のクラスが閉鎖となり、引き続き玉湯に通うことになった。寛大を送った後、いつも一緒に園に行く実歩が家に残るので宗矢が行きたがらないかと思いきや、幸いこの日はお弁当の日で、弁当袋を手にニコニコ顔で車に乗り込んだ。

 午前中は、トランプ、カルタなどをした後、クッキー作りをした。白い生地と、ココアを入れた生地を作り、あれこれ造形していく。実歩はお花作りが気に入り、花びらをココア、真ん中を白、その逆など、いくつもの花が並んだ。クッキーが焼ける間、庭で縄跳び。このところ好天で気温もこの時季にしては高く、子守をするには大助かりだ。

 お昼が近くなったので、一緒にチキンライスを作って昼食を摂る。朝ごはんの際、いつも娘に「実歩、早く。時間ないよ」と言われているので、食べるのが遅いのは承知していたが、ためしに時間を計ってみると、なんと45分かかった。保育園の給食はお代わりまでするというけど、家では気を抜いているのだろうか。午後は、オセロに将棋、塗り絵。6時ごろ、娘は宗矢を保育園から、寛大を児童クラブから拾い帰ってきた。

 翌日も玉湯行き。この日は昨日よりさらに好天で、残りの生地でクッキー作りをしてレンジにかけてから、近くの公園へ遊びに出かけた。縄跳びをしたり、バドミントンをしたり。昼食後、トランプで遊び、3時のおやつの後ビデオ鑑賞をしていると、寛大が帰ってきた。金曜日はスイミングで、バスが家の近くまで送ってきてくれる。帰ってきた寛大は、大荷物を降ろすと、水着、体操服、エプロンなどを洗濯機に入れ、ランドセルから連絡帳を出し、それを見てから宿題にとりかかった。我が子にこんな感心な子はいただろうか。仕事で家にいなかったから、詳しい状況は分からない。おそらく義母がやかましく言っても、すんなり聞くような子たちではなかっただろう。実歩はといえば、寛大が宿題をし始めると、ビデオを消し、「色塗りする」と言って、お絵描き帳と色鉛筆を持ってくる。何というできた子たちだ。夫の忠ちゃんは朝早く出るので、娘は弁当作りから子どもの世話、そして仕事とフル回転。それでも、子どもたちはこんな風に育っている。我が娘ながら感心してしまった。