専業ババ奮闘記その2 冬②

 

 ついに冬将軍がやってきた。12月も半ばを過ぎたから当然だ。敷布団を二枚にして寝たけれど、夜中は風の音でなかなか眠れず、何本も夢を見た。布団の中に居たいのに眠れもしないので早くから台所に降り、朝食を摂ってから夕飯の下ごしらえに取り掛かる。この日は実歩のクラスの発表会で、娘が見に行っている間、寛大と宗矢とで留守番をすることになっている。薄っすらと雪化粧した道を、夫に送ってもらって玉湯に行った。

 娘たちを送り出してから、寛大と宗矢と一緒に2階に上がり、おもちゃ部屋で遊ぶ。車を動かしたり、ブロックを組み立てたり壊したり。それに飽きてくると、寛大は、「外に出て、雪で遊びたい」と言い出し、「ちゅう」と宗矢も同調する。仕方なくジャンバーを着せ、手袋をさせて長靴で庭に出た。大した積雪ではないけれど、子どもにとって魅力的な雪だ。二人とも雪の上を歩き回り、雪団子を作って遊んだ。手袋がびしょびしょになったので家の中に入り、冷えた身体を暖める。しばらくして、娘と実歩が帰って来、スマホで撮った発表会の動画を皆で見た。その日の最高気温は5.2度。寛大と宗矢を外で遊ばせたけど、風邪などひいていなければよいが。

 次の週は、今年最後の連続。水曜日の点訳の勉強会に参加し、夜は転勤するSさんが松江道場での最後の日とあって、少し痛むお腹が気になりつつ稽古に出た。翌日は出雲に年末の掃除に出かけることにしていたので、くすくす痛む腹をなだめながら、夫と分担して掃除を済ませる。翌金曜日は、今年最後の手話教室。クリスマス会のゲーム担当になっていたので、何とか役目を果たし家に帰った。残り物で昼食を摂った後、寒気がするので熱を測ると38度ある。これまでは動くと響くくらいだったのが、じっとしていても腹が痛む。かかりつけ医に診てもらうと、胃腸炎とのことで整腸剤と痛み止めを処方してもらった。クリスマスイブなので、チキンを焼き、ロールケーキを作ったが、私はおじやがやっとだった。

 腹の不調は長引き、土曜日、翌週月曜日の寛大との留守番は夫に替わってもらった。年末、長男が2年半ぶりに帰って来る。それまでには絶対に治さなくては。